用事を終えて帰宅し、部屋の灯りをつけると・・・・
アゲハが羽化していました。
見ている間に体液を放出。生まれたばかりのようです。
まだ飛べないので、必死に茎にしがみついていました。
あらっ、これって「クロアゲハ」だ。
すでに外は真っ暗なので、ここで一泊しなさい!
他のアゲハはほとんど羽化してしまったのに、この蛹だけはいつまで経っても蛹内の色の変化がありませんでした。
蛹になったのも遅かったのですが、他の蛹に比べて大きかったんです。
しかも、蛹を支える筈の糸が切れて逆さまになっていたので、大丈夫かなーと心配していました。
前日に下側(逆さまなので頭側)が黒くなり始めていました。
そして、翌日の夕方に羽化したわけです。
まさか、クロアゲハとは思いもしませんでした。
9月21日に掲載したこの幼虫が、実はクロアゲハだったんです。
よく見ると、体の模様が違っています。
9月下旬から、たくさんのアゲハの幼虫とルリタテハの幼虫を多頭飼いしていたので、ごっちゃになってしまっていたんですね。
でも、無事に羽化できてうれしいです。
それにしても、通常、下のような向きで蛹になりますが、
今回は、逆さまの状態でした。
幼虫の体を蝶の体に変化させるのは、いったん溶けて再構築すると考えられていますが、それにしても、そんなドロドロ状態でも、上下が分かるというのは不思議です。
蛹が逆さまであろうが、横向きであろうが、ちゃんと蝶にはなるということです。
翌朝、大空へと飛び立っていきました。
蝶を放す時って、嬉しいような、悲しいような、微妙な気分です。