このシロダモは野山で採集してきたもの。
植木屋さんにもなく、ひたすら歩き回りました。
今なら、ほとんどの樹木がネットで買えるので、いい時代になりましたね。
今から庭に植物を植えたいと思っている方は幸せです。
植えた時は、1㎝くらいの幹でした。
生育が悪く、最初の10年くらいは、ほとんど高さは変わらず。
「なんて成長の遅い木だ」と思っていましたが、ある程度大きく育ってくると、けっこう勢いよく枝を伸ばし始めました。
シロダモの枝の伸び方
枝を切ると、そこから3,4本の新芽が出てきます。そして、さらに、先端から3,4本に枝分かれ。
こんな風に枝が伸びて葉が広がるので、幹が見えなくなるぐらいに枝と葉が密集してしまうんですね。
庭の角に植えたシロダモ。これで、20数年。
すっかり枝が伸びてしまい、幹が見えにくくなってしまいました。
横にも1m以上は広がっています。
葉がうっそうとし、さらに、枝が高くなってしまったので、たとえ、卵や幼虫がいても見えないし、採集出来ません。
蝶の中には、木のてっぺん近くに産卵することもあるので、これではどうしようもないのです。
かといって、思い切り切ってしまうと、枝数が少なく(葉の数が少なくて、幼虫の餌にはなりません)
ある程度の高さに抑えながら葉数を増やすには、横広がりにする必要があります。
木自体柔らかいので、下の剪定ばさみなら5㎝ほどの径の枝を切り落とすことが出来ます。使ったのは、「ニシガキ 太枝切 太丸」 テコの働きで少ない力で太い枝を切る子どか出来ます。
「オルファ 替刃式フィールドノコギリ SK1」
これっ、意外と便利で、しかも、よく切れるんです (キャンプ用)。
下のように、バッサバッサと切ってしまいました。
剪定後。
高さは1mちょっと、これならなんとか幼虫を採集することができそうです。
シロダモは年に数回新芽が出るので、もう少し切り詰めてもよかったかもしれません。
枝を庭に置いて作業をしていたら、こんな幼虫が飛び出してきました。
たぶん、「キハラゴマダラヒトリ」の幼虫です。
細かく切ったり折ったりして詰め込んだので、ビニール袋1袋分に収まりました。
そうだ、道路側のキンモクセイも切らないと・・・