3頭の幼虫が蛹になりました。
普通、飼育容器の壁で蛹になるものとばかり思っていましたが、3頭とも底で蛹になっていました。
なぜだろう?
大きな幼虫が葉を食べるわけでもなく飼育ケースの中をウロウロし始めました。ところが、飼育容器にはよじ登れません。
蝶の幼虫の足は、頭部近くにある胸脚、腹についている腹脚、そしてお尻にある尾脚。
前の胸脚で登ろうとしていますが、ペットボトルが滑るため脚が引っかかりません。
そうか、コレが原因で壁に登れず蛹になることができなかったんだ。
口から糸を吐いて足場を作り、壁を登っていくんだろうなんて、安易に考えていました。
その幼虫は、飼育ケースの中を行ったり来たり、落ち着きません。刃を食べるそぶりもないし、もしかして蛹になる場所を探しているのでは?
でも、壁には登れない。
壁に登れないんだったら登れるように、引っかかりのあるモノを上から垂らしたら?
そこで、キッチンペーパーを上から垂らしてみました。
案の定、足が引っかかるので、キッチンペーパーの上を登っていきました。でも、天井にはラップがかかっているので、それ以上は進めません。
でも、しばらくは、キッチンペーパーの上を行ったり来たり。その際、腹脚と尾脚で体をしっかり支えた後、頭部を伸ばして右や左、上と体をくねらせていました。
きっと、羽化ができる、翅を伸ばすことができる空間でも確認しているような行動?
かなりの時間が経った後、ようやく一か所で止まりました。
その後、蛹になりました。
別の幼虫は同じころに底で蛹になっていました。
こちらは庭の幼虫。こんな茎まで食べています。