愛媛県宇和島市。小説家デビューを果たすものの2作目の小説が書けない主人公の赤松雀(武田梨奈)は、地元に戻り図書館の自転車課(自転車で図書を運ぶ)で働き始める。
共に働くのは元ロードレーサーの岡崎(小林豊)とアルバイトで嫌味な上司の娘・ハナ。
ある日、本の常連客であるトメ(吉行和子)から「もともと現在の市立図書館の前には、空襲で全焼した私立伊達図書館があった」(史実) という事とトメ自身も戦前はそこで働いていたことを教えられる。
そんな最中、街は”伊達400年祭の武者行列”で使用される着物の刺繍模様の復元するための資料‘御家伝来の本‘を探して騒ぎとなっていた。一方で、図書館では自転車課の廃止案が浮上していることも発覚。雀は資料となる本を求めて、そして自転車課廃止を阻止するべく走り出す。
(c)2016「海すずめ」製作委員会
監督 大森研一
出演 武田梨奈、小林豊、内藤剛志、岡田奈々、赤井秀和、目黒祐樹、吉行和子、
自転車によるお届け図書館。
以前、行った宇和島城にも本を届けるシーンがあって懐かしく見ました。
宇和島伊達400年祭 3000人の武者行列、お姫様の衣装を再現。すずめが図書館にあると何気なく言ってしまったものの、ところが、その本が見つからない。
伊達家の蔵にあるのではと探したが、本はなくても貸出名簿があればと探してみたが、 それは思わぬ貸出人だった。
宇和島の風景が美しく心洗われる一方で、主人公のいい加減さ、身勝手さにイライラするので結果マイナス。ストレスの溜まる映画でした。
主人公のみならず自分勝手な登場人物が多い印象。ストーリーはありがちなご都合展開。端的に言えば「いい加減だけどプライドと口だけはご立派な主人公が、そのいい加減さで引き起こしたトラブルを周囲の人間を巻き込んでどうにか解決する」だけなので、美談とするには無理がある。
他のレビューにもある通り、貴重な歴史的文献をバサバサと乱暴に扱うなど神経を疑うような描写も多く残念。そのうちストーリーとして面白くなるのかと期待しつつ最後まで見て、あまりにも時間を無駄にしてしてしまったなと後悔しています。
《コメントより》
主人公は見ていて、いらいらさせる言動ばかり。
でも、映画なんて、こんなもの・・と思って見れば最後まで見ることは出来ます。
アクションものだと見ていて疲れる時もありますが、宇和島の街並みと素晴らしい景色。
ご当地モノの映画なのでホッとします。