宙ぶらりん

気が向いたら・・・・

樹木は植える場所を考えてから

我が家には何本も樹木を植えていますが、その樹木の特性 (大きさ、枝の広がり等) を考えて、植えても問題ない場所に植えています。

 

ただ、初期の頃は良く分からずに抜かざるをえない木もありました。

一つ目がクヌギ。大木ですからね。元々、庭に植えるなんて無理だったんです。

しかも、1mに育ってしまったクヌギ

植え替えるわけではないので、簡単に抜けるだろうと思って、周囲をスコップでガツガツと掘りましたが、地中深く根を張っていたため効果はありませんでした。しかも、樹を左右に激しく揺らしても、簡単には抜けません。

最後は力づくで抜きましたが、とても苦労しました。

雑木林を作れるような広い土地ならともかく、庭には、絶対に植えない方がいいです。

 

エゴノキは雑木林に普通に消えている樹です。でも高さが2mを超えたものは簡単には抜けませんでした。

周囲をスコップですり鉢状に掘り返していきましたが、枝自体は細くても、意外と根は深いので、かなり掘り起こさないと、取り出すことは困難でした。これも左右に揺らして、無理やり抜きました。

 

樹木は植え替えできないと思った方がいい

植えてすぐなら、まだ根が張っていないので、すぐに抜くことが出来ます。移動も簡単です。ポット苗だったら、ポットの形で、すーっと抜けるかもしれません。

 

ところが、1,2年経ってしまうと、樹木は根を四方八方に伸ばしていくので、抜くのが大変になります。たぶん抜けないと思います。

通常、枝先くらいまで根が張ると言われているし、高木なら幹を支えるために、かなり地中深くまで根を伸ばします。

しかも、根の成長が早い。

 

さらに、周囲に何も植えてなければ力づくで抜くことはなんとか出来るでしょう。でも、草花や他の木が近くに植えてあったりすると、その根なども掘り返してしまうことになります。

目的の木だけではなく、周囲全体の土が掘り起こされるので、せっかくの庭が台無しになってしまいますね。

 

しかも、植え替えに弱い樹木もあるので、新しく植えた場所で枯れてしまうこともあるでしょう。

 

植えたばかりの低木なら、何とか周囲を掘り返しながら抜くことができるかもしれません。でも、高木は成長も早く、植え替えどころか抜くのも困難です。つまり、植え替えは無理と考えた方がいいです。

 

下は近所の公共の花壇? 大きなアジサイを掘り上げようとしているところです。

かなり広い範囲を掘っていますが、まだ根の先端まで掘れていません。どれだけ深く根を張っているのか?

草花のように簡単に植え替え出来ないのが樹木です。

 

切ってしまった木

カラタチは、植木屋をいろいろ探し回って、ようやく手に入れた植物でしたが、成長も早く、棘があまりにたくさんあり、その棘の処理が大変でした。高さは1mちょっとでしたが、根が張っていて抜くことが困難。結局、根元から切ってしまいました。

 

ネムノキも、ある程度大きくなったのに、突然枯れてしまい・・・・幹をつかんで左右に動かして、何とか抜きましたが、枯れているとはいえ根が張っているので、周囲のサツキの根まで浮き上がってしまいました。

 

ハナミズキは駐車場わきに植えてありましたが、樹液がポタポタと垂れて車を汚すので、切ってしまいました。切り株だけ残っています。

 

キハダは、前回紹介した通り、屋根を超えたので、業者に来てもらいクレーン車などを使って根元から切ってもらいました。キハダはミヤマカラスアゲハの植樹でしたが、

ミヤマカラスアゲハの場合には、低木には産卵することは少なく、ほとんどがキハダの木の高い位置に産卵しますから、たとえキハダの木を見つけたとしても卵や幼虫を見つけるのは困難です。

カラスアゲハはサンショウにも産卵しますが、小さな木よりも人の背丈以上に育った比較的大きなサンショウに産卵することが多いようです。サンショウでカラスアゲハを探す場合には大きなサンショウの木を探すようにしましょう。《北海道のアゲハチョウ

という具合に、ただ植樹があればアゲハが産卵に来るとは考えにくいようです。

 ★鳥が運んできた種から発芽する、ケヤキやエノキが生えてきたら、すぐに抜いてしまいます。

 

とにかく、樹木を植える時は、庭に植えて良い樹木なのか考えてから植えることをお勧めします。草花同様に簡単に抜いたり植え替えたりできると思ったら、大間違いですね。

種から生えてきた常緑樹の苗木。抜いてみたら・・・もう、こんなに長い根が生えていました。

知らないでいると、抜けなくなります。

何かの参考にしてください。