散歩中に、目の前を左から右へと飛ぶものが見えました。何かと思って、右側の植え込みを見ようとすると、再び飛び立ちました。
どうやら鳥のようです。そして、左側にある家のベランダの中に消えました。飛び方が弱々しいので幼鳥だろうと推測しました。
屋根の辺りからシジュウカラのけたたましい声が聞こえました。
慌てて飛んでいる様子を見て、「もしや」と思い周囲を見渡すと、バサッとカラスが現れました。やっぱり、カラスがうまく飛べない幼鳥を狙っていたのでした。幼鳥は必死で逃げ回っている様子。
先ほどの一羽が、再び、飛んできて植え込みに隠れました。近づくと、すぐに飛び立ってしまいました。
ところが、まだ左側では、まだバサバサとカラスの飛ぶ音がします。そして、何かを咥え、地上に降りました。幼鳥です。そして、すぐに屋根に移ってしまいました。
これが、そのカラス。口に幼鳥を咥えています。
親鳥は為す術 (すべ) もなく、ただ鳴き続けるばかり。
そのうち、カラスはどこかへ飛んで行ってしまいました。
自分の方に飛んできた幼鳥。結局、カラスの脅威から免れたんですね。兄弟を犠牲にして。
自然界の摂理とはいえ、現実は厳しいです。
しかも、目の前で起きたので、かなりショックでした。
今は子育て、そして巣立ちの季節。
知らないだけで、こんなことが、どこかでたくさん起きているのでしょう。
孵化しました。
ジャコウアゲハの幼虫です。