五日市物語 (2012)
あきる野市のページには、下のように概要などが載っていました。
映画「五日市物語」製作概要
1 映画製作に至った経緯
五日市は、かつて江戸の暮らしを支えるエネルギーや材木の供給基地として発展しながら、文化人をはじめ商人や知識人など多くの人を惹きつける魅力があり、豊かな文化圏を形成していました。幕末から明治初期には、五日市憲法草案を起草した千葉卓三郎や、看護師として国内外で活躍し、世界初のナイチンゲール記章を受けた萩原タケを輩出しました。また、五日市には、歴史的価値のある寺社も多く、森林や里山に抱かれた四季折々の美しい装いは私たちの宝です。
このように、豊な歴史や自然に恵まれた私たちのまち五日市は、まさに「東京のふるさと」といえます。
ふるさとの先人が刻んできた歩みを絶えることなく未来へと受け継ぐことが今を生きる私たちの使命であり、そして古き良き時代の風情が残るまちの素晴らしさを発信すると共に、自然愛や郷土愛を育んでもらうため「市制15周年記念事業」として、東京のふるさと「五日市物語」を映画製作することにしました。
2 映画のあらすじ
渋谷の情報収集会社に勤める主人公友里は、「五日市は今・・・平成の大合併のさきがけの街から」というテレビ番組の情報収集のため、あきる野市にやって来た。取材を進めていくにしたがって、五日市の歴史、自然、そこに住む人のパワーに惹かれていく友里であったが、番組が延期になり取材は中止となってしまう。しかし、五日市に強い魅力を感じていた友里は、退職してまで夢だったルポライターとして五日市の素晴らしさを多くの人に伝えようと、泊り込みで取材活動を始めた。その中でさまざまな人との出会い、興味深い歴史などに引き込まれていき、やがて友里は、五日市が自分にとっての“ふるさと”ではと思うようになっていく・・・。
《あきる野市》
配役
夏樹陽子 : 橘祥子 他
《以上、Wikipedia》
その他、アマチュアの方々もたくさん参加されています。
脚本やカメラワークなどの演出はアマチュアっぽいですが、五日市憲法、筏流し、「うざい」などの多摩弁の発祥地・・・など、五日市の歴史を垣間見ることができます。
取材に行った先の五日市の魅力に取りつかれた女性ルポライターのお話。
きれいな自然と寛容的な土地柄・人柄を背景に、郷土史研究会も交えて、
ご当地の明治以降をいい味出してるおばあちゃんの若かりし頃の思い出とともに振り返る、
そんな作品です。
序盤の伏線が、最後のほうで歯車がかみ合ってそこそこ感動させてくれます。
のんびりほっこりした中でたまにホロリとさせてくれる、そんなストーリー。
残念なのが、ボランティアなのかもしれませんが脇役・チョイ役の素人演技。
メインキャストに有名どころを揃えているのに、脇が甘いというかもったいないというか。
演技力で選定してほしかったです。
秋川市と五日市町が合併し「あきる野市」となりましたが、旧秋川の住人は由緒ある五日市の事を詳しく知っている方も少なく
それらの歴史を知ってもらうべくあきる野市が主体となって撮影されました。(市長が発案)監督はあきる野市の市役所職員でもあります。ほぼ全編があきる野市内でロケされ、スタッフやエキストラにも市民公募で集まった人たちが参加しており地元のローカル色が強い映画です。
しかし、登場するお店や旅館などは実際に今も現存しますので、映画と同じ素朴な雰囲気が東京都内に存在し、新宿からわずか1時間程で行くことができるというアピールには丁度いい映画です。
大掛かりな大手の映画にはない(出せない)素朴さが売りで、やや荒い編集跡もありますが、手作り感のある素朴な所はとても「五日市らしい」と思います。あきる野、五日市の良い所を知ってもらう為にも是非一度ご覧になっていただきたい。
《Amazonプライムのレビューより》
場所
我が家から奥多摩に行くには、青梅街道からのルートと檜原街道のルートとあります。
映画に登場する五日市へは、16号から福生の横田ベース(多摩橋通り入口)~多摩川を渡って~秋川市駅~武蔵五日市駅~。
武蔵五日市駅前⇩
この後、秋川街道を北上すると、警察署の手前に・・・油屋旅館がありました。
歴史をめぐる、ミニ旅もいいもんです。