宙ぶらりん

気が向いたら・・・・

空だき禁止。こんなにたくさん書かなくても・・・

先日、スーパーで買って来た「鍋焼 きつね うどん」。f:id:rmenx13:20201130162749j:plain

生麺タイプ。

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可愛い「きつね」が入っています。f:id:rmenx13:20201130162819j:plain

具材がすでに入っているアルミ鍋は、そのまま火にかければいいのですが、これは作り方がちょっと違います。

①アルミ鍋に熱湯を入れ
②麺を入れ
③火をつけて、約1~2分煮込む
④麺をほぐし、粉末スープを入れ、ひと煮立ち
⑤火を止めて、味付けあげをのせれば出来上がり

という作り方。

アルミ鍋の底には、こんな注意書きがありました。「禁止 空だき 再利用」と。

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これだけ書いてあっても「空だき」をする人がいるのでしょう。

表にも裏にも「空だき禁止」の文字が並んでいます。

表面に三か所。

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裏面にも・・・

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どうして、こんなにたくさんの注意書きがあるのでしょう?
たぶん、知らずに「空だき」をしてしまう人が多く、苦情が来るからなんでしょうね。


アルミは普段キッチンで使う一般的な素材です。でも、このうどんの鍋は薄く軽い作られています。アルミニウム自体の融点は660℃。

生協(COOP)の商品検査センターのページにこうありました。

スープと具材をセットして調理する個食用のアルミ鍋に中身を入れて加熱したら、容器が破損した、というお申し出がありました。アルミ鍋を調査したところ、底面の五か所に長さ約3~20mmの亀裂状の穴が開いていました。

穴の周囲は光沢がなく、空だき特有のざらざらとした感触がありました。これは、アルミ箔が局部的に溶融温度(660℃)以上に加熱され、スープ等で急激に冷やされたときに発生する穴あきです。最初にスープが入っていなかったか、空間があったため、加熱されたアルミ箔から内容食品への伝熱がしにくい状態となり、溶融温度に達し、穴が開いたものと思われます。アルミ鍋を使って調理を行う際は、必ず具材より先にスープを入れ、空だきを防止するようにしましょう。

都市ガスの温度は1700℃~1900℃。これで「空だき」したらたまりません。
鍋の場合、中に液体が入っているから、温度が上がらずに溶けないんですね。

例 : 紙で作った入れ物に水を入れて沸騰させても、紙は燃えません。これは100℃で沸騰し続けていて、紙も100℃以上に上がらないからです。(紙が燃えるのは450℃以上)

これを知らずに、アルミ鍋と思って、火をつけ「空だき」をする方がたくさんいるのでしょうね。
「知らない」って怖い。

そして、危険です。

先日も、アルコールストーブのレビューを読んでいたら、アルコールではなく、「ホワイトガソリンを入れたら・・」というコメントがありました。大したことにならなくてよかったですが、怖いもの知らずは恐ろしいです。