宙ぶらりん

気が向いたら・・・・

やっぱりダムは必要だったのか?

熊本水害、治水は万全だったのか 

民主党政権が「川辺川ダム」の計画中止 専門家「ダムによる治水必要だった」
7/6(月) 16:56配信 夕刊フジ

熊本県南部を襲った豪雨では、6日朝までに死者計22人、心肺停止18人、行方不明者11人など大きな被害が出た。氾濫した球磨(くま)川の支流では、九州最大級の「川辺川ダム」の建設計画が中止された。治水は万全だったのか。

 “暴れ川”と呼ばれる球磨川では11カ所が氾濫、多数の被害が出た特別養護老人ホーム「千寿園」のある球磨村や、温泉地として知られる人吉市など流域で約6100戸が浸水した。

 国は1966年、洪水防止のため川辺川ダム建設計画を発表したが、賛成派と反対派が対立し、2008年に蒲島郁夫知事が建設反対を表明、09年に民主党政権が計画中止の方針を示した・・・。《同記事》

誰もこれだけ甚大な災害になるとは思ってもいなかったでしょう。そこで、取沙汰されるのが、このダム問題ですね。

知事は「ダム無し治水」を目指してきましたが、長い間代案もなく放置。結果は街を自然の遊水地にしてしまいました。誰も住んでいなければ、これでよかったのですが・・・

スーパー堤防を作ったり、住民を高台に移転させるという方法もあったと思いますが、莫大な費用がかかりますし、景観も損なわれます。今の景観を維持したままなら、自然の成り行き (氾濫したら避難する) に任せるしかありません。

でも、もしダムがあったら、こんなにひどい氾濫・災害にはならなかったかもしれません。

ダムってなんのためにあるの?

ダムが作られているおもな目的のひとつは、「治水(ちすい)」なんだ。治水とは、大雨がふったときなどに、川の水があふれたりしないように、川を流れる水の量を調整したりすることをいうんだ。

もうひとつの目的は、「利水(りすい)」だよ。利水とは、田んぼや畑などに水を送りとどけたり、みんなが生活するための水を用意したりすることをいうんだ。
それでは、「もしもダムがなかったらどうなるのか?」をちょっと考えてみよう。たとえば、台風がやってきて大雨がふったときはどうなるかな?ダムがなければ、大雨で増えたたくさんの水を貯めておくことができないし、川を流れる水の量を調整することもできなくなってしまうよ。そして、川の水があふれて、洪水(こうずい)になってしまうんだ。

《かんでんのページより》

ダムの管理、特に放水に関しては利権が絡んでいて、なかなか出来ないようです。

大雨が予想されるとき、あらかじめダムの水を減らしてダムに貯めこむ。でも、もしそれほど降らずに元と同じ分の水が溜まらなかったら・・という問題が起こります。

また放水による洪水の心配もあります。そういう問題が起こりますが、人命とどちらが大事なんでしょう?

 ただダムがあれば氾濫が起こらないとは言い切れません。

「〇〇だったら・・」と言っても仕方のないことですが、今後のことも考えてダムの在り方をもう一度見直すチャンスかもしれません。

ただ、地元ではダムは必要なかったのですから、今更ダムがあればよかったなんて言えませんね。仕方ありません。

 

現に群馬県の八ッ場(やんば)ダムは民主党政権で工事を中断。その後再開。試験貯水中だった昨年10月の台風19号で治水効果を発揮しました。

そして、今は整備されて観光地になりつつあります。行きたいダムの一つです。