宙ぶらりん

気が向いたら・・・・

「おすすめ10選」って、参考になる?

ソロキャンプが流行り出したので、キャンプ用品もソロ用をという記事が多いです。

特に「おすすめ〇〇」という記事は、いろいろなメーカーのクッカーなどがたくさん紹介されていて参考になりそうです。

 

そもそもソロキャンプは一人で行くので、一人分の食事を賄えればいいだけです。

その食事もフリーズドライご飯なのか、レトルトなのか、カップ麺、あるいは炊飯をするのか、フライパンなどを使った焼く料理なのか。食事のメニュー・内容によって全く違います。

また、ソロといっても登山、ハイキング、一泊キャンプ・・・それぞれによって持ち物が少しずつ違ってくるということでしょう。

 

ここではバイクや車を使ったソロキャンプということで考えてみたいと思います。

「おすすめ〇〇」の記事では、たくさんの製品を紹介するので、クッカーの材質、容量、コーティングなどについて書かれていることが多いです。 

ただ、残念なのは、メーカーの説明や画像をそのまま載せていること。説明文は他の製品と比べて優れていることを書いている場合がほとんどです。だから、欠点などはぬけていることが多いです。レビューもいくつか載っている場合がありますが、自分が使った感想ではないので・・・

 

クッカーの材質でいえば、チタン、アルミ、ステンレス、鉄などがありますが、軽くて丈夫なのはチタン製。

チタン

軽いのが良い点。ただ、値段は高価だし、熱伝導が悪いので、クッカー全体に熱が回りにくいという欠点があります。お湯を沸かす程度なら全く問題はありませんが、炊飯やウィンナなどを焼くときには焦げ付いてしまいます。

でも逆に熱伝導が悪いので、すぐに口をつけても熱くないのでスープなども飲むことができます。チタンマグだと、コーヒーを入れても口をつけて飲むことができます。

スノーピークチタン トレック 900

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アルミ

チタンほどではありませんが、軽いです。ただ、衝撃に弱く凹んだり傷つきやすいのが欠点。熱伝導が良いので、お湯も早くわきます。トランギアやユニフレームのライスクッカーでの炊飯も失敗なくうまく炊くことができます。コーティングがしてある製品なら炒め物も焦げ付かずに作ることができます。お手入れも簡単。

ただし、熱伝導が良いため、熱いスープなどはすぐに口をつけては飲むことは出来ません。火傷をしてしまいます。それが欠点。

スノーピーク トレック 900

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ステンレス

ピッカピッカでとても綺麗で丈夫です。でも、重い。

アルミほど熱伝導はよくありませんが、お湯を沸かすぐらいなら全く問題はありません。問題なのは、これで卵焼きを作ったり、肉を焼くと、焦げ付くことが多いです。ステンレスのフライパンもコツを掴めば、焦げ付かさずに焼くことができますが難しい。

以前、ステンレスの輝きが好きでいくつも購入しましたが、チタンの軽さを知ってしまうと元に戻れません。ステンレス製で現役なのはキャプテンスタッグの三層のステンレスフライパンとラーメンクッカー1.3Lのみ。

また、ステンレス製はソロクッカーというよりもセット物、或いは食器という位置づけが多いです。 

キャプテンスタッグ ラグナステンレスクッカー

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鉄製といえば鉄板やフライパンでしょう。お湯を沸かすだけではなく、炒めたり焼いたりしたりする場合は便利です。黒皮鉄板なら、焦げずにうまく焼くことができます。しかも四隅が立ち上がっていれば肉汁も垂れません。

ただし、かなり重いので軽量化にはならないし、輻射熱の影響を考慮しないといけません。遮熱板は必須。そして使用後の手入れを欠かさないこと。そうしないとすぐに錆びてしまいます。

ベルモント 極厚鉄板ミニ 【BM-288】

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その他にお湯を沸かすための「やかん」があります。

ソロクッカーの中には注ぎ口がついていて、コーヒーなど淹れ易くしている製品もありますが、湯沸かしに特化したものは「やかん」でしょう。形・容量など種類が多く、選ぶのはたいへんです。

trangia(トランギア) ケトル 0.6L

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最近ではアルミにフッ素加工、セラミック加工を施した製品も多く見られます。焦げ付きにくいので、調理していてもストレスになりません。また使った後の手入れも簡単です。

ただ、表面処理されていますから、金属製のスプーンやフライ返しは使えません。せっかくのコーティングが剥がれてしまうからです。

プリムス イージークックNS・ソロセットM

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そうなると、無垢(何もコーティングされていない)の方が手荒く使えるのでいいかもしれません。その人のキャンプスタイル次第です。

スノーピークのように、コーティングもシリコンチューブなどもない製品は焚火などハードに使うことができます、また煤がついても金属たわしでガシガシ擦ることもできますから。

 

スタッキング

いくつかのクッカーを重ねてコンパクトにできるのもソロキャンプ用のクッカーの強みです。いくらバイクや車を使うといっても、収納は小さくできるに越したことはありません。OD缶やストーブを一緒に収納すれば、それだけで食事が作れます。

 

結局、自分に合ったクッカーとは?
ソロキャンプクッカーの選び方・・・おすすめ記事も参考になりますが、その製品を詳しく扱っているネットの記事を参考にした方が絶対にお勧め。Amazonのレビューは写真も少なく、参考程度。

とはいえ、最終的には自分の気に入ったデザイン・メーカー、予算などで選んでいいと思います。人のお勧めは万人向け。何より自分で使ってみて、初めてその製品の良い点欠点が分るのです。グルメ記事と同じでしょうか、味の好みは人それぞれ。

 

最初から自分に一番ぴったりな製品なんて見つけるのたいへんでしょう?

まずは使ってみる

その使用経験からわかることが多いです。

そして、違う製品に買い替えようか、いや、ここをこう工夫すれば使える・・・特には失敗経験を積み上げていくといいかもしれませんね。

キャンプって、説明書通りにはなかなかできないのですから・・・・

そう、失敗や工夫もキャンプの楽しみ方の一つです。